この業界、はもうだめだ、、と思う瞬間が、多々あります。
まだポスドクに近い身分だった時は、安定しない自分の身分に卑屈になって業界のダメな部分ばかり見ようとしていたけど、今でも業界の闇のような部分を見て、
同業者に年齢についていろいろな皮肉を言われたりして、
ああああ
もうやめちゃおうかな、と思う時があるのです。
もはや私も色々な土地、機関を渡り歩いてきたのでわかるのですが、どこに行っても、どんな立場になっても、嫌味をいう人はいるのです。
自分だけかと思って不安に思う方々、安心してください。私も時々他人様のいうことにたくさん傷ついて仕事も何もかもやめたくなります。
出来公募(あらかじめ採用者がわかっている公募内容)を見た時、最近は女性限定公募を見たときも時々思います。
女性限定公募は地方の大学が出しても誰もきたがらないと、思ってしまうから。あとは、ただ、実力だけで選んで欲しいから。それに後輩や同年代の男性研究者にもはや申し訳なく思ってしまうのです。
それに、かつての公募はやっぱり男性限定公募だったんですね、と、もう、採用公募に落ち続けた私が察するものは余りあります。
もし地元の大学が公募を出した場合は進んでいく女性研究者もいるだろうけど、馴染みのない地方にいきついても土地に馴染めず、将来に不安を覚えすぐ離れたくなる若い女性は多いと想像してしまいます。
かつての私も現在の赴任先に来た直後は、周りに頼れる人もいないし、将来ここで孤独に暮らすのかという不安に押しつぶされそうだったのだから。
大人になって友達を作るのは大変難しいし地域のコミュニティーなんて、さらに入るのが難しいと感じ、採用時の当初は早速他の場所へ異動する準備を始めようとある意味、やる気に満ち溢れていました。
無理やりの女性教員の定着は難しいと思ったほうがいいです。女性教員とはいえ、誰かの大切な娘で妻で恋人なのだから、自分の娘が遠方に採用された時、どんな気分なのか将来どうすると思うのか、考えて政策も採用もしたほうがいいのです。地方勤務だってそれなりのケアが必要です。
まあともあれ、地域の大学や会社にとって地域に移住してきてくれる若者はありがたい存在です。
女性限定公募もいいけれど、これまで足を踏み入れることもなかったような地方に実際に異動してきた身としては
受け皿となるコミュニティーや、移住してくる利点をもっと地域社会が作って欲しいと望んでしまうのです。