ハイキング中に出会ったザトウムシの一種。千と千尋の神隠しのキャラクター、「釜爺」のモデルになった虫です。海外では Daddy Longlegs(あしながおじさん)という愛称で呼ばれることもあるそうです。

帝王切開後、お腹に穴が開いて糸が出てきた話

私はこれまでに2度、帝王切開で出産していますが、

2人目を産んだあと、ある日突然手術跡がパックリ開き、そこから糸が出てくるという恐怖を体験しました。

今回は、その時のことをご紹介します。

帝王切開で出産した理由

1人目は予定日を10日過ぎても一向に産まれず、陣痛促進剤を投与されるも分娩が進まず、緊急帝王切開で出産しました。

よっぽど母の胎内が心地よかったのでしょう。

促進剤によって誘発された陣痛に朝から晩まで苦しんだ末の帝王切開だったので、

「どうせ切るならもっと早く切っといて下さいよ〜!!」

と、病院のスタッフの方に声を荒げてしまい、ご迷惑をおかけしてしまいました。。。

2人目の妊娠中に私が通っていた産院では、1人目を帝王切開で出産した場合でも、母親が望めば自然分娩も選択できました。

でも、帝王切開による出産後に自然分娩に挑戦し、母体ともに助からなかったケースの症例報告などを読み漁った私は、迷うことなく帝王切開を選びました。

1度帝王切開を経験した子宮は、縫目の周辺が薄くなっているなどの理由から、子宮が破裂してしまう可能性が通常より高くなり、その場合母児共に助からないこともある

さらに、

      • 子宮破裂には通常の生活や妊婦検診で認識できる前兆がない
      • 破裂してしまったら数分以内に処置をしないと母児共に助からない可能性が高い

という点から、帝王切開を決断しました。

だって、万が一子宮が破裂してしまったとして、

たまたま手術可能な病院にいる時に子宮が破裂して、よほど手際良く処置してもらえた場合しか助からない

って、ちょっとリスクが高すぎます。

そんな訳で、2人目も帝王切開で産みました。

ある日突然傷が開いた

産後一月余りが経過し、のんびり過ごしていたある朝、とんでもね〜事件が起きました。

朝起きると、手術の痕に妙な違和感を感じ、見てみると、なななんと!

帝王切開の傷が2cmほどパックリ開いているのです!

ちょっと傷が開きそう、などという程度ではなく、縫い合わせたはずの皮膚が互いに完全に離れ、いつでも内臓が触れる状態になっていました。

写真が無いのが残念なのですが、どんな様子だったか、と言いますと、

      1. 手術跡の中心に人間の口を設置する
      2. 口を閉じる
      3. 下唇だけをできる限り突き出す

という順番でイメージしていただけると、実物に近い画像がイメージしていただけるかと思います。

傷口の下方の皮膚がペロンとめくれて飛び出している感じも、めくれた面の質感もそっくりでした。

私が平然としていたせいか、夫も傷を見てもあまり慌てず、そのまま出勤していきましたが(⇦ おいっ!)、職場で、

「嫁の手術跡がこんなんなっててー」

と、下唇を突き出して面白おかしく話したところ、

「出勤してる場合じゃない。すぐに病院にいきなさい」

と上司に怒られたとのことで、すぐに帰ってきました。

上司の方、その節はありがとうございました。

医者の対応が本当にひどかった


夫の帰宅後、すぐに出産した産婦人科に行ったのですが、

ちょっと傷が炎症を起こしているだけだよ、様子見て5日後にまた来てね、と、

腹部にいつでも内臓にアクセス可能な穴が空いているというのに、ガーゼを当ててお終いでした。

そして5日経っても状況は変わらず、言われたとおりに産婦人科に行きました。

この時の診察が最悪で、診察自体、

「様子を見てね」

と言うだけのお粗末なものでしたが、

なんと医者が、腹に穴が開いて不安な患者に向かって、面倒くさそうに

「俺が切ったんじゃないのに俺に見せられてもね〜、ちゃんと担当の医者に見せてもらわないとこっちも困るんだよ」

などとほざくのです。

「前回の診察時に5日後に来いと言われたので今日来ましたけど、それが問題ですか?」

と伝えると、カレンダーを見て、ふ〜んあっそ、でお終いでした。

この件は後日院長先生にきっちり報告させていただきましたが、思い出すだに腹が立ちます。

仮に、私の症状が手術を担当した医師でないと処置できないものであったとしましょう。

それでも、患者は病院からの指示通りに来院しているのですから、誠実に診察すべきで、文句を言うなど言語道断です。

診察後、スタッフ間にて、適切な者が診察できるように患者の来院の日程などをコントロールしなかったことを問題にすれば良いのではないでしょうか?

それを患者に不満をぶつけるなど、医師としてプロ意識のかけらもなく、怠慢な診察態度であると感じました。

開いた傷口から糸が出てきた

その翌々日、シャワーを浴びていた時に、傷口に黒い小さなゴミが付いているのに気付きました。

なにせお腹の内壁が露出しているような状態なので、恐る恐る取ろうとすると

なんと! そのゴミはお腹の中とつながっている糸だったのです!

やっぱり!手術で使った糸が合わなくて、身体が排出しようとしてるんだ!

と、webで見つけた、

手術で使用した糸が身体に合わず、それを排出するために傷が開く

という事が自分の身にも起こっていることを確信しました。

翌日、再度産婦人科に行き、診てもらいました。

診察台に寝転んで、先生が糸を引っ張ったところ、結目を含んだ5cmぐらいの糸が出てきましたが、まだお腹と繋がっていたので、ハサミでチョッキンと切ってもらいました。

今思えば、

縫った糸を切ってしまったら大変なことにならないのか?

など、お医者さんに確認すべき事が多々あったと思うのですが、当時は慌ててしまってそれどころではありませんでした。

お医者さんも、説明してくれても良いと思いますけど。。。

まぁ、聞かれないと答えないって感じなんですかね?

さて、糸を切ったらあら不思議。

翌日には、突き出た下唇の様だった肉?皮?は何事もなかったかのように引っ込み、開いていた手術痕もぴったり元通りにくっつきました。

手術跡は、まるで何事もなかったかのように、ちょっと縫い目が赤いかな?という状態になっていました。

でも、、、

まだ終わりじゃなかったのです。

何もないところから糸が出てきた

それから1週間ほど経ち、傷もすっかり落ち着いたある日のこと。

手術痕の1cmぐらい上の、手術時には何も処置されていなかった、見た目には正常な箇所と変わらない皮膚から、突然、まるでニキビの芯が出るように、つるっと3cmぐらいの糸が出てきたのです(そんなマジシャンいましたね〜)!

内側から徐々に組織に穴を開けながら排出された、ってことですかね?

痛みは全くありませんでしたが、手術痕が開いてしまった時よりビックリしました。

穴はしばらくは芯を抜いたニキビ痕のようになっていましたが、そのうち自然に閉じ、お腹に穴が開いた事件は収束しました。

その後は、手術跡に何か問題が起こる事もなく、産後検診で何かを指摘されることもなく、いたって健康に過ごしています。

くっついた傷をわざわざ開いて異物を排出したり、

何も無いところに穴を開けてまで異物を排出する。

まさに人体の神秘だなぁ、私の身体も頑張っているなぁ、と思った出来事でした。

リケ女2号の私見に満ちたひとりごと

この件で何回か通院して3人の先生に診てもらいましたが、

私がwebで見つけた、糸が身体に合わずに排出される、という説について言及した先生は一人もいなかったし、

私から「こんな話を聞いたんですが」と言っても、

「そんな話聞いたこと無い」と、まともに取り合ってもらえませんでした。

でも、

「傷が落ち着いたら整形外科でとってもらうと良いよ」

などと言われていた程、かなり盛大に飛び出していたお腹のお肉?皮?も、糸を取ったとたんにすっと引っ込んで元通りになったことや、

その後何も無いところに穴が開いて糸が出てきたことから、まちがいなく、身体が糸を排出しようとしていたんだ、と私は思っています。

この件が起こる前から、子供の病気などで色々痛い目にあっていた私は、

プロ意識の無い医者よりも自分で調べた結果の方が信頼できる

と常々思って来ましたが、この時も、

お医者さんよりGoogle先生の方が頼りになる

と、残念に感じたのでした。

この記事を書きながら、

どんな職種でも結局、大切なのは従事する人間のプロ意識の有無だよな

と、改めてふんどしを締めなおしたリケ女2号です。

ふんどしはいてないけど。

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