先日、こちらに夫のありがたさ、ママ友のいない自分の不甲斐なさを嘆いてしまいましたが。夫のありがたさを実感できる、一見幸せな我が家に転機が訪れました。
実は私、他の研究機関に採用が決まりました。
もはや研究を続けることが難しいと思ってからの採用で、私にとっては、恐悦至極な就職先を見つけることができました。まさに奇跡です。
これまた以前も書きましたが(おやびん-2号もこちらに書いておりますが)、研究職ゲットのための公募に応募書類を準備する際には、万が一の可能性をかけて全身全霊をかけて準備をしますが、色良い返事が返ってくることは、ほぼなかったのです。。公募に出しても出しても、全く、何も、お相手から応答がないのです。出來公募も世に溢れていますし、そんなもんなのです。
なので、今回の公募で、面接まで呼ばれ、通る可能性が見えた時点で、全身がブルブルと震えました。
そして、正式に現職場にも、周囲にも、退職することを伝えました。
大変驚かれました。が、
異動を明かした周囲からは全く、祝福されません。
私が結婚していることを知っている人からは、採用決まったというと、
え、家族はどうするの?
と当たり前のようにこちらの家族のことを聞いてきます(次聞かれたら、聞いてきた人の結婚、婚活、恋愛事情も遠慮なく聞いてしまおう)。
夫とは別居ですね。というと、
大変だねー。私ならありえない。
おめでとう、っていって、いいのですよね?
といった感じで、祝福とは全く別の言葉を、同世代の研究者からいただきました👻。
今更ですが、これまでの私は、いわゆる任期つきの採用だったのです。そして夫も、けして永久ポジションではないのです。家族はどうするもの何も、ボーッとしていたら任期がなくなり、金がなくなるのですから、もう焦って慌てて公募に出しまくったのですよ。
あり得ないと、言われようとも、あり得ないと言った方と同じ研究者の、ガチガチの現実です・・(実際は、ご夫婦の両方とも研究者で、我々と同じ状況の夫婦は少ないと思いますが😓)
この就活は本当に大変でした。女性は結婚しているか、子供を産んでいるか、が、就活を左右することを実感したものでした。また、年齢的な焦りも感じていました。これからどう生きるか、を考え、人生と向き合い挑戦しなければいけない節目の時期であると感じていました。
そしてもちろん、私も家族で暮らすことが一番だと考え、今住んでいる場所から通える職場として、一般企業にも目を向けた就活をしました😤。
なぜなら、博士号を取得した後、一般企業で働く女性が周りに数名いて(二号もです)、彼女達の安定した仕事ぶりに魅力を感じていたからです。一年前から、そんな人生の先輩たちに、存分に相談に乗ってもらい、実際、一般企業への就活のために動き出していました。私も彼女たちのようにどこまでも強く、たくましく、生きていきたいのです😤(奨学金返金も未完のままだし😹)!
そんなふうに、迷いに迷って動き回った結果の副産物が、このブログでもあります・・迷走中に焦り出した勢いで、おやびん(2号)という私だけの”人生のアドバイザー”だった人を、全世界に公開してしまいました😽。
次の職を見つけなければならず、就活に焦り始めたこのツライ期間に、教育とは何か、いい研究組織の特徴は何かを考える機会がたくさんありました。
周りの研究者や大学、研究機関をみて、自分はどういう研究者や先生になるべきかをずっと考えたのです。また、研究機関以外の就職に目を向け、会社に可能性を見つけ、研究分野の遅れや時代錯誤を感じていました。悩まないと、深く掘り下げて考えなかったこともあるので、早期にポジションを取得していたら、調子に乗って、取り返しのつかない振る舞いをしていた可能性も否定できません。
もちろん、仕事が決まったとはいえ、不安はつきません💦。久しぶりに夫と離れて暮らすこと、それで子供がきちんと育ってくれるかどうかというのが一番の不安材料です。子供の成長を支えること以上に大事なことは、今の私にはないのです😖。私にとって子供が一番。自分の命よりも大切な人生の宝物⭐。世界の宝です。でも、もはや、今は別居を決断する以外の道がないのも事実です。
おやびん(2号)には、異動や別居前の、今の心境を聞きたいわと聞かれたけど、
今はただ、引越し手続きや、残っている業務、仕事など、やるべきことを淡々とやり、来たる変化をある程度予想しつつも、何も考えないようにしています。
何もない。心境も何も、何も言葉がでない
心の中は、砂地や平原が広がっています。
木も建物も人もいない平地が、ただただ広がっているかのようです。
家族のこと、子供の教育や将来のこと、研究のこと、夫や親族とのこと、いろいろぐるぐる考えて悩み抜いた末、
これから来るべきさまざまな変化に備え、何も考えてないモードに入りました。とりあえず、頑張る場をいただけたので、やってみてから、そのあとのことを考えようと思っています。
相談にのってくれた方々に、感謝を込めて