我が家で旅行中に実践している、小さい子供が実施する、「これ買って!」タイプのおねだりの撲滅法は効果抜群です!
我が家では、これさえ実行しておけば、旅行中に訪れたどんなに魅力的な動物園や水族館のミュージアムショップでも、お土産やさんでも、子供が全くおねだりをしません。
その方法はずばり、
年齢に関わらず自由に使えるお金を持たせる
です。
この方法、賛否両論あろうとは思いますが、我が家にはぴったりです!
というか、この方法無しには旅行先での心の安寧は期待できません。
子供のおねだりが大嫌い
私は、子供の「これ買って!」タイプのおねだりがかなり苦手です。
我が子のおねだりは、私の目には、その対象が心底欲しいわけでもないのに、
「何かを買ってもらいたい」
という感情でおねだりをしているように見えました。
さらに、2人いる子がお互いに変な対抗意識を燃やし、本当は300円のものが欲しいのに、他方が500円のものを買ってもらっているが故にわざわざ300円の欲しいものを諦め、500円に近い価格のものを要求する、なんてこともありました。
そもそも、その300円の “欲しいもの” が本当に欲しいかどうかも怪しいのに、きょうだいがより高価なものを買ってもらっているから、という理由で欲しいものを諦めるって、その気持ちは分からないでもないけれど、いろんな意味でもったいなさ過ぎます。
そんな様子なので、我が家の場合、おねだりを受け入れてもお金の無駄になることが多いのです。
おねだりを受け入れない場合も、子供に諦めさせるまでに時間もエネルギーも消費するし、下手すりゃ子供が拗ねて面倒くさいことになり、楽しいはずの旅行が台無しになります。
子供のおねだりって、私にとっては本当に “百害あって一利なし” なのです。
おねだりの理由を考えてみた
そもそも、子供ってなんでおねだりするんでしょう?
自分が小さい時はどうだったか?
思い返してみると、ばりばりおねだりしてました。
私の場合、おねだりの根幹にあったのは、
自分だけ損をしている
ずるい
といった感情だったように思います。
ちょっと愛情不足だった面もあったので、自分の要求を受け入れる親を見て、親から自分への愛情を確認する、という側面もあったでしょうか。
とにかく、物事を自分でコントロールできないが故の居心地の悪さが、駄々をこねる要因であったように思います。
これは、「これ買って」タイプのおねだりだけでなく、あれして、これして、これはしたくない、といった色々なおねだりに共通することかもしれません。
このことから、自分で物欲をコントロールできる状況を作りさえすれば、子供の「これ買って」タイプのおねだりは無くせるんじゃないかな?と考えました。
自由に使えるお金を渡すことにした
そこで、自由に使えるお金を持たせるために、旅行期間中は1日につき500円をお小遣いとして支給することにしました。
例えば4泊5日の旅行なら、2,500円を各自に支給します。
毎日500円ずつ使うもよし、一気に2,500円使うもよし。
最終日にお土産やさんで2,500円分お買い物をするのも、毎日ちょっとずつ欲しい物を買うのも、各自の自由です。
旅行中に使わなかった分は、自分のお小遣いとして貯めてもOKとしました。
この方法を試すにあたり、夫には、子供の買い物に絶対に口を出さないで欲しい、とお願いしました。
せっかく「自由に使って良いよ」ってお金を渡されたのに、いざ買い物をしょうとしたら親から
「こんなもんすぐに使わなくなるんだから買っちゃダメ」
なんて横槍が入るようでは、この取り組みの効果は存分に発揮できません。
私は、この取り組みによって、おねだりを防止するついでに、自分で使えるお金の総額を把握して、その中で、自分の責任で自分が満足する結果を導く訓練をして欲しいと思ったのです。
実際にお金を渡してみた
さて、「旅行中は毎日500円あげるから、好きに使って良いよ」と子供に伝えたところ、子供達は非常に喜び、まさに狂喜乱舞の様相でした。
そして、この方法を始めたところ、おねだりが無くなったのです!
うれしすぎるぅ~
最初の頃は、時々お土産やさんなどで「これ買って」と言い出すこともありました。
でも、
「自分が本当に欲しいと思うんだったら、自分のお金で買いなさい」
と伝えると、
「自分のお金で買うならいらない」
と言って買わないことがほとんどでした。
初めにこの方法を始めた頃、上の子は小学校の低学年で、下の子は保育園に通っていました。
まだお金の計算が出来なかったので、子供達が買い物をする時にはお金の計算をしてあげたりと、なかなか手間がかかりました。
でも、下らないおねだりに付き合う必要も無くなったし、将来に向けて子供達がお金の使い方を学ぶことができていると思えば、ぜ~んぜん苦になりませんでした!
子供のお金の使い方を見るのも相当面白い
初日に持ち金全部をガチャガチャで使ってしまう、
旅行最終日にお土産やさんで「借金させて!来月のお小遣いから払うから!」と必至に食い下がる、
などなど、お金を使う子供の様子を見るのもとても面白く、大変笑わせてもらいました。
なお、初日に有り金叩いてガチャガチャで欲しいキーホルダーをゲットした子は大変満足し、旅行中ご機嫌で過ごしていました。
でも、旅行から帰って数日経った頃には、
「ガチャガチャって、お金の無駄だよね。。。次からは、やるとしても1回だけにするよ。。。」
と言っていました。
思う存分ガチャガチャに挑んだからこそ、その境地に至ることができたのでしょう。
親がいくら「もったいないからダメ」と言っても伝わらないことを自分で学んだのですから、こんなに素晴らしいことはありません。
また、興味深いことに、何回かこの方法で旅行をしていると、子供達のお金の使い方は目に見えて上達していきました。
そして嬉しいことに、限られたお小遣いの中から、親にプレゼントを買ってくれたり、美味しいものを奢ってくれたりすることもあります。
親としては、せっかくのお小遣いなのだから自分の好きに使って欲しいという気持ちが強いですが、それでも、プレゼントをくれたりするのは、とてもとても嬉しく感じています。
リケ女2号の私見に満ちたひとりごと
私にとって旅行とは、ストレスにまみれた日常から解放され、リフレッシュし、日常で頑張るためのエネルギーを蓄える、とてもとても大切なものです。
それを、大して欲しくもね~物のために駄々をこねる子供に台無しにされるなんて、絶対に嫌なのです!!
私は旅行先では、その土地でしか出会えないステキな物は可能な限り買いたいし、美味しいものを心行くまで食べたいと思っています。
そのため、ショッピングの機会も増えます。
自分自身ショッピングが好きだからこそ、親が好きに買い物をしているのに、自分は何も買ってもらえない、という状況を子供が面白くないと感じるのも良く理解できます。
でも、一回おねだりを受け入れてしまうと子供は味をしめ、おねだりはエスカレートし、きょうだい間で張り合って大して欲しくもない物のために駄々をこねる、という全く好ましくない状況に陥ってしまいます。
自由に使えるお金を渡す前は、本当は入りたいお店があるのに、
あぁまた子供がおねだりするのか、、、
と思うと店に入るのを躊躇してしまう、ということもありました。
でも、自由に使えるお金を渡すようになってからは、私が何を買おうとも子供達は我関せず、といった風情で、気ままに旅行中のショッピングを楽しめるようになりました。
日常生活で、毎日1日500円もの大金を小さい子供に持たせるのは、確かに教育上よろしくないと思います。
でも、家族みんながそれぞれの時間を有意義に過ごすことができるのならば、旅行期間中だけだし、お金の使い方を学ぶという観点からみても、年齢に関わらず自由に使えるお金を持たせるのはかなり良い方法だと思っています。
おまけ
この記事のアイキャッチ画像に表示しているロクショウグサレキンモドキに寄生された木は、菌糸の色によって鮮やかな青緑色になります。
森を歩いていると、この青緑色の木に度々出会うのですが、今回初めて子実体(キノコ部分)に出会い、その正体が分かりました!
子供にお金を持たせる時は、使いやすいお財布も用意してあげると良いです。小さいうちはレジでかなりもたつくので、扱いやすい大きさで、特に小銭が取り出しやすいお財布がオススメです。