Paraglenea fortunei
雨の日のお散歩中に出会ったラミーカミキリ。 見つけたときはタキシードを着ているような、パンダのような、ガチャピンのような外見がとても可愛らしいと思ったのに、外来生物と知ると急にガイコツに見えるから不思議。。。

子持ち30代リケ女が転職前の方が良かったと思うこと

前回に引き続き、30代後半で研究職を辞して民間企業に転職したけど、転職してどうだったか?というお話です。

前回は、研究職から民間企業に転職して何がそんなに良かったのか?について書きました。

今回はその反対の、転職前のほうが良かったな転職したらこんな風になっちゃってちょっと残念だな、ということについて書きます。

子供の頃から夢見た研究職への就職を諦めて転職して、すごく好きだった研究ができなくなったので、前のほうが良かったな~と思うこともあるけれど、どれも些細なことで、転職を後悔する程のインパクトはありませんよ、という内容です

「好きなことを仕事に出来ている」という気持ちを失った

 研究員として働いていた頃は、
「自分は好きなことを仕事に出来ているんだ」
という、なんとも言えない優越感のようなものがありました。

好きなことで給料がもらえているんだ、子供の頃からの夢を実現したんだ、という感覚は、 私の自尊心を大いにくすぐりました。

一度その感覚を味わってしまったせいかもしれませんが、 全く興味のない業界・職種に転職したこともあり、仕事が思い通りに進まない時など、ふと、「自分は一体何をやっているんだろうか?」と思うことがあります。

これに関しては完全に諦めています。

きっと、今後仕事をする上で、「好きなことを仕事に出来ている」、「子供の頃からの夢を叶えた」という気持ちになることは2度とないでしょう。

でも、お金と時間さえあれば、好きなことは余暇にできるし、ポス毒時代はいくら「好きなこと」とはいえ、それなりに辛いこともあったので、

あまり稼げないけど好きな仕事 + 余暇無し
vs
ぼちぼち稼げるあまり好きじゃない仕事 + 余暇満喫

だったら、自分にとっても家族にとっても後者のほうが良いかな?と今は思っています。

就業時間のフレキシブルさが減った

研究者時代は裁量労働での勤務だったので、就業時間はスーパーフレックスでした。

裁量労働:
好きな時間に働いて好きな時間に休んで良いですよ、でも、何時間働いてもお給料は一定ですよ、という雇用形態。0時間/週 勤務 でも、100時間/週 勤務 でもお給料は一緒。

例えば、 空き時間に歯医者に行く、といったちょっとしたことから、子供の体調不良などで長期休まなければいけない、といったことまで、 休暇日数などを気にせず対応することができていました。

子連れで研究室に顔を出す人も結構いたので、仕事をしながら子供を育てるということに関しては、今よりやりやすかったです。

私は今の職場でも、よっぽどのことが無い限りプライベートを優先して働いています。必要だと感じたら迷わず休暇を取得するし、子供の具合が悪ければ在宅で勤務するし、日中に予定があればフレックスタイム制度を利用して就業時間をコントロールしています。

そのため、仕事のせいで家庭や子供を犠牲にしている、仕事と育児の両立ができない、と感じることは全くありません

それでも、ポス毒時代と比べると、平日の自由度は著しく減少したと感じます。私はとにかく自由が大好きなので、自由気ままなポス毒時代をとても懐かしく感じています。

まぁでも、良い大人なんだから、平日ぐらいちゃんと計画的に行動しなさいよ、って感じですよね。自分でも自分の甘さにびっくりです…

時々敗北感に苛まれる

ポス毒時代の友達が現役で研究者として活躍しているのを目にした時など、 なんとも言えない敗北感に苛まれることがあります。

「自分ももう少しがんばってみれば良かったんじゃないか?」

「あの時辞めなかったらどうなっていたんだろうか?」

と、今考えてもどうにもならないことをグダグダ考えてちょっと暗い気持ちになります。

ただ、ありがたいことに、この、敗北感に苛まれることは、時間の経過と共に少なくなってきています。

そのうち、研究員として過ごした日々を、敗北感を感じずに、暖かい気持ちで懐かしむことが出来る日も来るんじゃないかな?と期待しています。

私にとって一番インパクトが大きいのが、「好きなことを仕事に出来ているという気持ちを失った」ことです。とはいえ、転職後は業界や職種ならではの楽しさも喜びも感じています。総合的に考えると、やっぱり転職して良かったな、と思います。
 
 

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