ブロッコリーの上のエビフライ。ではありません。ちょこんと苔の上に置かれた松ぼっくり(げっ歯類の食事あと)です。誰が食べたのかな?リスかな?ネズミかな?苔の上にちょこんと置かれた姿がなんとも可愛らしかったです。苔のグラデーションカラーもなんともステキでした。

家を借りて3ヶ月で追い出された話

夫が仕事の都合により単身で引っ越した時、私には全く理解できない理由で、3ヶ月で大家に追い出されました。

「人によって考え方は千差万別」ということを理解したと共に、人と接するって怖いな、と感じた出来事でした。

ステキな一軒家を借りた

子供がまだ小さかったある年、仕事の都合で夫と別居することが決まり、家族で転居先の街に家を探しに行きました。

夫が一人で住むとはいえ、私もできればその土地で仕事を見つけて一緒に住みたいと思っていましたし、一緒に住むとまではいかなくても、休日に遊びに行くことを想定していたため、家族みんなで住める家を探していました。

現地の不動産やさんを訪れ、何件かの家を見に行き、気に入った家賃6万円、3DKの庭付き一戸建てを借りることにしました。

そこは閑静な住宅街にある、夫の職場にほど近い、大家さん(20代後半の女性)が隣に住んでいる一軒家で、

私はその、丘の上に建っている風通しも眺めも良い家を、とてもとても気に入りました。

ある日大家さんが怒鳴り込んできた

夫が引越して3ヶ月ほど経ったある日、私は幼い娘を連れて夫の家に遊びに来てのんびりしていました。

すると、ピンポンピンポンピンポ~ンと、チャイムが連打され、鬼の形相の大家さんが怒鳴り込んできたのです。

大家さんはヒステリックに色々と叫んでいましたが、話をまとめると、

「単身赴任だというから家を貸した、嫁と子供を家に入れるのは契約違反だ。」

と、主張していらっしゃいました。

は!?夫が借りた家に私と娘が入れないですって!?

夫が借りたというか、家族で借りた認識でしたが??

いや~、ビックリしました。

もう本当に、ワケワカメ。

こちとら契約書に家族全員の名前を書いていましたし、「夫以外入室禁止」なんて注意は一切受けていません。

そんな規約があるなら入居時にちゃんと言ってよ~ってなもんですよ。

引っ越した時に家族3人で大家さんのところに挨拶に行った時にもそんなこと一言も言われませんでした。

それなのに、

「嫁と子供は家にあがってはいけない」

とは、これいかに?

結婚しているのに、夫の住む家に入ってはいけないなんて言われて、私はちょっと傷付きました。

逃げるが勝ちだった

怒り心頭で、出て行くにしても、敷金礼金は全額返してもらいたいし、引越し代は出してもらわないと話にならん、と考える私に対し夫は、

不動産屋さんを介して大家さんと話し合ってはみるけれど、あまり強い態度で臨むのもどうかと思う、あまりもめずに引っ越すのが得策でないか?というスタンスでした(私は感情を抑えることが出来ない性質で、夫もそのことを良く知っているため、話し合いの席などに私を立たせる事は決してありません)。

そんな夫が、職場で現状を先輩に相談したところ、

「そんな大家がいる家にはどの道住めないから、さっさと引越し先を探せ」

と大変ありがたいアドバイスを下さり、その足でお友達が経営している不動産屋さんに連れて行って下さり、すぐに良い一軒家を見に行くことになったのです。

夫の家でのんびりしていたところ、いきなり

「30分後に○○まで来れる?家見に行かない?」

と言われてワケも分からないままに家を見に行った私は、その家の庭の広さ、眺めの良さ、家の広さにすっかり魅了され、大家とのいざこざなんて忘れて新しい家への引越しに心躍らせたのでした。めでたしめでたし。

何ともありがたい事に、その先輩は、お友達に借りたという軽トラで引越しまで手伝ってくれ、私達は、引越し代0円(御礼のビール代は別)でヒステリック大家の管理する家から脱出できました。

今では、あのタイミングで引っ越して良かったと心の底から思っているので、争って嫌な思いをすることも無く、理解できない人から離れられて良かったな、逃げるが勝ちだな、と思っています。

引っ越して本当に良かった

引越し先のお家は本当に暮らしやすく、また、ご近所さんもとても良い人ばかりで、とても快適に暮らしています。

お隣さんがあまり庭造りに力を入れておらず、お庭が年中草ボーボーな点も、あまり庭の手入れに熱心な私にはとてもポイントが高く助かっています。

お庭をきれいに管理されている方って、隣の家が草ボーボーなのは種が飛ぶと言った理由でとても嫌がりますから、

「迷惑がかかるから草とらなきゃー」

と思わずに済んでいるのは大変ありがたいのです。

引っ越して5年ほど経った頃、あまりにも家が気に入ったので、思い切って大家さんに譲って欲しいと相談したところ、こちらが予想していた半分以下の価格で譲って頂けることになり、今でもその家で幸せに暮らしています。

なお、当初家を売る気はないと仰っていた大家さんが家を私達に譲る気になったのは、将来的に息子夫婦と一緒に暮らそうと思っていたが、息子の嫁と揉めに揉めて息子とも仲が悪くなってしまい、一緒に住むことはありえない状況になったから、とのことでした。

その話を聞いたとき心の中で、お嫁さんと仲悪くてラッキー、と思ってしまった私でした。。。ちょっと反省。

以前の家を追い出された時、ちょうど今の家が貸し出され、運良く私達が入居できました。

今となっては、あのタイミングで引っ越せたことに、あのタイミングで追い出してくれた大家さんに感謝の念すら覚えています。

引越し作業中に、仲良くして下さっていたご近所さんに「もう引っ越すの?」と聞かれ、「この家には子供は住めないって、大家さんに叱られてしまって。。。」と伏し目がちに答えたことも良い思い出です笑。

リケ女2号の私見に満ちたひとりごと

「夫に家を貸したのだから、妻と子は家に入ってはいけない」

と考え、そのように賃貸住宅を運営する方がいても、それは別に良いと思います。

そういう考えはあっても良いですが、結婚して子供もいる男性に家を貸すのにそのことを明言しておかないってどうよ?

もし、契約前に「この家は夫以外入室禁止である」と言ってくれていれば、絶対に契約しなかったし、大家さんも私達もお互い嫌な思いをすることも無かったでしょう。

そもそも、初めて夫以外は家に入ってはいけないと言うことを伝えに来た場なのに、ヒステリックに怒鳴り散らすっていうのがもうね、あれですよ。何度言っても意見が通らないならまだしも。

この件から私は、大切なことを学びました。

自分と全く異なる考えを持ち、しかも、絶対に自分が正しいと信じている人とは話すだけ無駄で、関わらなくて良いだけの距離をとることが最善だということです。

この場合の「距離」とは、物理的な距離でも、精神的な距離でも良いと思います。

もともと人と関わることが苦手で、人との精神的な距離をとりがちな私でしたが、この一件依頼ますます不要不急な人付き合いを避けるようになりました。

考え方が違うことは、異なる人間なのだから当然あっても良いのです。

でも、「絶対に自分が正しい」と考え、他人にもそう考えること、振舞うことを求める人とは、話すだけ無駄なので、そそくさ撤退するようにしています。

反対に、私と考え方が全く異なるけれど、「へー、そんな考えもあるんだね~」と、自分の考えを押し付けようとしない相手とは、どんなに考え方が違っても仲良くしたいと感じます。

自分と異なる考えを持つ人との付き合いは、学ぶことも多く有益ですからね。

私には到底理解できない考え方をする相手は、恐らく相手も、私のことも全く理解できないでしょう。

いやー、本当に、事前に何の説明も無く、さも当然のように

「この家は夫に貸したんだから、嫁と子供は家に入るな」

と言われた件にはびっくりしました。

正に、

自分の常識は他人の非常識

他人の常識は自分の非常識

を感じた一件でした。

考え方は個人個人で違うものだと知識としては知っていましたが、ちゃんと理解できたのはこの時が始めてだったかもしれません。

人によって考え方は千差万別

と、理解できたおかげで、他人に否定されても全く傷付かなくなりました。

この一件は、その後の人付き合いで無駄に傷付かなくなったという点においても、良い家に住むことができたと言う点においても、人生のターニングポイントになった出来事でした

(件の大家さんとは2度と関わりたくないですけどね!)。

ずっと賃貸暮らしで良いと思っていましたが、中古住宅でも、購入すると「私たちの城!」って感じでなかなか良いです


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