これまで、お世話になった研究室や研究で関わったことのある研究室の中には、ブラックラボ(つまりは若手を潰していくようなヤバいラボ)がありました。
最近、私は、環境がガラリと変わったせいか、ネガティブ思考が止まりません。燃え尽き症候群なのか、やる気も停滞気味です。そんな時はブラックラボでの辛かった思い出が頭をよぎったりします😖。というわけで、ネガティブ思考になったついでにブラックな思い出を吐き出していきたいと思います。
振り返ると、私が博士課程の学生だった頃、在籍していた時の研究室も、なかなかのブラックラボでした。先生が学生のことを大声で怒鳴り散らしていました。。が、その先生は、女性関係にも、研究に対しても、高潔で清廉潔白な先生で、そんな先生の人柄に、私は好感を持っていました。その先生にはたいそう辛辣なことを言われてきましたが、先生の人柄は嫌いではなかったのです。
私が思い出して辛い気持ちになってしまうというラボは、ポスドク時代にお世話になったラボの一つです。そこは、ラボのトップである教授(♂)の女性関係が透けて見えてしまうようなラボでした。
その教授は、時々新聞にも取り上げられ、世間に名の知れた割と有名な方でした。その研究室のメンバーには、共同研究者として、とある女性の研究者が常駐していました。彼女は年齢にしては若く見えてとても綺麗だったので、私の憧れてもありました。そのラボに私がポスドクとして所属する前、私は、彼女と教授は、昔から仲の良い友人同士であると思っていました。でも、徐々に彼女の女王様ぶりが明らかになってきました。
研究室に出入りするようになり、まずびっくりしたことは、研究室に所属する学生たちの、彼女に対する不満の声の数々です。彼女自身が、気に入らない学生に対し、まるでいじめのような仕打ちをしていたのです。
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研究室に置いてある機材を使うために彼女の許可を必要とする。という彼女独自のルールを作る
といった仕打ちです。
それまでは、そんな馬鹿なこと、本当にあるの?と学生の話を話半分に聞いていました。実験道具を彼女に取り上げられたとしても、彼女にそんな権利はないと思っていました。とりあえず、教授に相談して、彼女の知らないところで実験をすればいいと、学生たちを宥めていました。しかし、その後で、彼女のことは教授に相談しても全く意味がなかったことを知りました。教授は、その女性に対し、とことん、異常なほど、甘々な態度だったのです。
教授は彼女の言いなりでした。彼女の不満を受け止め、解消するのが、教授の日常でした。
研究室では、彼女のことがいつも話題になっていました。そんな中で、私が驚いた情報は、出張先での目撃情報です。
出張先に宿泊したホテルで、教授と彼女の二人が、朝、同じ部屋から出てきたというのです。
でもそれを目撃し、噂している人(♂)は、
同じ部屋から出てきたからと言って、二人が一線を超えることなんてないでしょう!と自分自身に言い聞かせるように断言していました。それを聞いていた男性陣も、同じように、二人とも、家族もいるし、男女の仲ではないはずだと、断言していました。が、
女性として、友人でも、男をホテルの部屋に入れる、しかも自分にデレデレな男性を部屋に入れる、
なんて、あるえるでしょうか。
どうですか?私は、むり、あり得ないと思うのです😒。
こんなことを見られたのは、教授の落ち度だと思います。どんなに怪しくても、その目撃情報が出回るまでは、誰もがそんな関係とは思っていなかったのです。その頃から、2人の関係の疑問は確信に変わっていきました。
私自身は、二人の関係は、気にはなっていましたが、研究室メンバーになった当初は私には感じのいいふたりだったので、特に彼女を避けることもなく、ただ、あまり関わらないようにしようとしていました。でも、ある時突然、彼女の矛先が、私に向けられる時が来ました。
それは、私が書いた論文に、研究室の教授の名前を共著者として入れて、彼女の名前を入れなかった時です。研究室に出入りする前から結果が出て、まとめている論文だったので、彼女とは全く関係のない論文でした。それが、一般に公開された時、なんと、教授から、お祝いのコメントではなく、とんでもなく辛辣なメールが届きました。そのメールとは、私が00さん(その彼女)を今後も軽視するようなら、あなたへの支援を打ち切ります。という内容でした。
なんのことかわかりませんでした。たとえ男女の仲であると疑おうとも、軽視なんてしていないからです💦(嘘くさいでしょうか💦💦)。でも、その時頭をよぎったのは、その論文に共著者として彼女の名前を入れなかったことでした。彼女のご機嫌を損ねてしまった、そして、彼女は教授に怒り狂い、教授は彼女の怒りを鎮めるための対処法として私にメールをしたのだと思いました。
ついに私も、彼女に目をつけられ、いろんな権利をことごとく奪われ、その研究室を出ることになり、今に至っています。
当時、研究室を立ち去る前、教授が私に苦言を言うためだけの理不尽なミーティングが数回ありました。そこでは、ボイスレコーダーをとって、メールも残して、証拠を固めて、教授のことをアカでミックハラスメントで告発しようと思っていました。でも、業績もわずかなポスドクの身で、教授がとった研究費でお世話になっている身の上で、告発したとして、何が残るだろう、と考えると人生が摘まれた気分で何もできませんでした。アカハラで告発しても、大学のハラスメント対策委員は、同大学の先生です。その大学の中でもお金や権力を持っている教授に何かの対応をしてくれるとは、全く思えませんでした。
(ちなみに今では、ハラスメント委員がきちんと機能している大学が多い印象です)
時々、教授や彼女に邪険に扱われた時の、嫌な気持ちを思い出してしまいます。
でも、今思うと、もう少し、彼らに従順な態度をとって良かったのかな、と思います。たとえ自分の信条に逆らおうとも、論文に名前を入れればいいと思いますし、彼女にも協力すれば良かった。似たようなことって、社会に出るといくらでもあるんでしょうね。
今となっては、格好のブログネタですが、
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