急に冷え込んできた今日この頃、お散歩で通りかかった川岸の水が凍っていました。結晶のような構造が中に見えてとても綺麗でした。

ダメンズ目録〜私が出会ったダメ男たち

恋多き、とまではいかないけれど、一人暮らしをしていた大学生の頃は、それなりに恋愛を経験し、色々なタイプの男性とお付き合いしました。

その中で出会った、特に印象深かったダメンズエピソードをご紹介いたします。

ダメ男1号:とにかく下半身がルーズ

大学入学したての10代最後に付き合ったダメ男は、脳みそが股間に存在しているんじゃないか?ってぐらい、性欲に忠実に生きている人でした。

私が通っていたのは地方の大学で、大部分の学生が一人暮らしをしていたため、男女交際に発展すると半同棲状態になるカップルが多く、私もこの下半身ルーズ男と半同棲状態でした。

それがまた、こっそり浮気するならまだしも、

「〇〇人とヤッたぜ~」

と、経験人数を吹聴するようなロクデナシで、同じ大学の学生で活動範囲も似通っていたため、彼の浮気情報は容易に私の耳に入ってきました。

この彼は、自身の浮気に関して様々な迷言を残しました。

なんでいちいち私の耳に入るように浮気をするのか?せめて隠して欲しい、と伝えた時には、

「自分が美味しいものを食べたら、一緒にいる人に、これ美味しいよって食べさせてあげて分かち合いたい。だから、浮気が楽しかったことも分かち合いたいんだ!」

等とほざいていました。

どビックリですわ。

ちなみに彼は、外食時に「これ美味しいから食べてごらん」なんてことは一切言わず、自分の分を食べ終えてから、「ちょっとちょうだい」と人の皿に手を伸ばす男でした。

完全に口だけやん。

また、なぜ浮気するのか?あなたにとって彼女とはどういった存在なのか?と訊ねた時には、

「彼女は空母。自分は戦闘機に乗って戦地に赴くこともあるけど、絶対空母に帰るから」

とほざいていました。戦死してくりゃ良いのに。。。

こうして書いてみると、私もちょっとおかしいですね。

「せめて私の耳に入らないようにして欲しい」なんて、どうした私?

そもそも、浮気を繰り返す男との交際を続けるなんて、今思えば考えられません。

今となっては、この下半身ルーズ男に対しては何の感慨もなく、当時は何が良くて付き合っていたのかさえわかりません。

異常な状況に身を置くと、その異常さに気付いたとしても、抜け出すのが難しくなる。

ブラック企業で働き続けるサラリーマンみないな感じかな?

ダメ男2号:妊娠したらワリカンが当然

ある日、行為後に、避妊具が破損していることに気づきました。

事態が発覚した直後に相手が言った一言がこちらです。

「ワリカンね」

っておい!!

そりゃ~私だって、彼との結婚を考えていたわけではないから、妊娠したら困る。

でも、子種の提供者として、間髪入れずに「ワリカンね」って、人として、男としてどうなのよ?

そもそも“ワリカン”っていうけれど、身体的負担は女性が負って、金銭的負担は男性が負う、これでワリカン成立なんじゃないの??

どんなに産んで欲しくないと思っていても、第一声は「どうする?」と、相手の意思を確認するものである方が、思いやりのある言動かな?と思います。

四十路を過ぎた今となっては、妊娠しても良いと思える相手とだけ性交渉を持つのが望ましいとは思うけれど、若い時分はなかなかそうもいかないこともありましたね、思い返せば。。。

結局妊娠はしなかったのですが、せめてアフターピルを処方してもらえる産婦人科に行くなど、もう少しやりようがあったように思います。

知識の備わらないまま性交渉を持つのは危険ですね。

ダメ男3号:亭主でもないのに関白宣言

大学院生の頃、学部に入学したてのピチピチの若い男の子と付き合っていました。

40過ぎてからの5歳下って別になんでもないけれど、20代前半での5歳下って、ちょっと犯罪臭いですね。

付き合い始めの頃は、ひたすら可愛いな、と思って付き合っていましたが、付き合い始めてしばらくすると、

「家事は女の人がやるものでしょ?うちでは家事は全部お母さんがしていたよ」

と言い出し、食事の準備などは全て私がやることを望むようになりました。

うーむ。ご実家の教育方針が “男子たるもの家事をするべからず” のだったのかもしれませんけどね。

私は、これを言われて、懇切丁寧に、あなたの母親が家事全般を実施するのは、父親が外貨獲得を担当し、母親が家庭を守るという役割分担が出来ていたからだ。私とあなたはお互いに親からの仕送りで生活する身であるのだから、家事も支払いもイーブンであり、私一人が家事をする道理はない。と伝えましたが、理解はしてもらえなかったようでした。

当時は「何言ってんだこの甘ちゃんが!」と思ってイラっとしましたが、今思えば、育ってきた過程で、「家事は女性の仕事である」と刷り込まれていただけかもしれませんね。

もうちょっと彼に対する愛情が深ければ、認識を改めてもらうべく努力をしても良かったのですが、彼には他にも香ばしい面があって、そんな気力は湧いてきませんでした。

こういう意識を刷り込まれた男性って、女性に収入を得ることは望まないのですかね?

自分が家庭の維持に十分な収入を得るように努力するから、妻には家庭を守って欲しい

という意識であれば、まぁ理解できます。

結婚後は専業主婦として家庭を守りたい、と考える女性とであれば需要と供給がマッチして良い家庭が築けるかもしれません。

でも、もし、夫婦共働きでも家事・育児はやらないよ、だって家事・育児って女性の仕事でしょ?

という意識であるのなら、私にとってはダメンズ度急上昇です。

彼はこの他にも、母親の作った料理の方が美味しい、母親はこうしていた、などなど、私に対してMy実家ルールに従うように求めてきたりと、とにかく自分の常識は他人の常識であると思っている男性でした。

家族であっても別個人には別の考え方があると考えている私は、ルールや考え方など、自分と異なる意見・在り方を許容出来ない相手とは一緒にいられないので、若くてイケメンの彼でしたが、数か月でお別れしました。

ダメ男4号:怪我をさせても知らんぷり

ある飲みすぎた翌朝、当時の恋人の家で目覚めました私は、左手が腫れ、とても痛いことに気付きました。

既に起きていた恋人に、「手が痛いんだけど、昨日何かあったかな?」とたずねたところ、「分からない」とのこと。

そこに、昨夜一緒に飲んでいた友人から「手は大丈夫?」と電話がありました。

友人に私が手を負傷した経緯を訊ねると、驚いた様子で

「あれ?今どこにいるの?」

と聞いてきます。恋人の家にいることを告げると、笑いながら、

「え??彼から聞いてないの?今一緒にいないの??」

と、さらに聞いてきます。そんな友人が笑いながら教えてくれたことにゃ~、

彼氏が私の手を車のドアに挟んだ。と。

なんと、恋人は私の手を挟んで負傷させたことを隠していたのです!目撃者がいるからすぐにバレるのに隠すとは、なんておバカさん。

私の腫れあがった手は、2本の骨が折れているというまぁまぁの重症でした。

この彼は事態が露呈したせいか不貞腐れてしまい、私が病院に行きたいと言っても、面倒くさいから運転はしたくないだの、手の骨が2本も折れている私に食事の準備をさせようとしたり、と、とことんダメっぷりを晒しました。

結局、怪我を負わせたことに対する謝罪もありませんでした。

骨折するほどの怪我を負った経緯を覚えていない私の飲みすぎクズっぷりもなかなかのものですが、怪我をさせてそれを隠そうとするなんて、今思い返しても、全く彼の心情は理解できません。

ダメ男5号:生理をあからさまに嫌がる/バカにする

私の入浴中に勝手に湯舟入ってきて(←ここ、ポイント。勝手に乱入してきたくせに。。。)、私が生理中だと知ると、

「うわ、きったね!!血ついてない??」

と騒ぎ立てて慌ててお風呂から出ていく。

酔っぱらって無理やり私のズボンを脱がせ、生理用の下着をはいているのを見て

「せ~りなの~~!?」

と手をたたきながら馬鹿笑い。

もう、ね、マジでドン引きしちゃいました。。。

育ちが悪い の一言です。

この彼、今は結婚して2人の娘の父親となっているらしいですが、家族の生理に対してはどう対処しているんでしょうかね?

まさか、娘さんに対して上記のような発言をしているとは思えませんが、人って、根本的な考え方、特に嫌悪の対象はそうそう簡単に変わるものじゃないし。。。

ま、昔の男の現在なんてど~でも良いですが。

ダメ男6号:女は男が躾けてやらなければならないと思っている

ちょっと気に入らないことがあると大声で怒鳴るダメ男。

私はそもそも、声を荒げて意見を主張する人物について、

通常のコミュニケーションで相手に意見を伝える・相手を説得する能力の欠如した人物である

という印象を持っています。分かりやすく言うと、

怒鳴りでもしないと意見を通せないバカ

だと思っています。怒鳴られたところで意見なんて通さないけど。

なので、相手が自分に対して声を荒げるだけで、スーッと冷めます。

人として全く尊敬できない相手に対して恋愛感情など持てるでしょうか?持てないに決まっています。

しかも、何かあったその場で大声を出すのではなく、どうやら「あ、さっき怒っておけばよかったな」と考えてから大声を出すようで、例えば、彼が外出から帰って来た途端に大声で怒鳴って説教しだす、といった感じで、聞いているこちらは何が何やら、ポカーンです。

しかもその内容が、私が大学の先輩(男性)の話をしたことに対し、

「オレが他の男の話を聞いて喜ぶとでも思ってんのか~!!!!」

とか、本当に下らないのです。

彼の、他の女性との性交渉の話をしてきたりする明け透けな態度から、てっきり彼はそういった過去の恋愛話やら、他の異性の話は全然OKな人なのかと思っていたのですが、どうやら、自分は良いけど相手はダメという、典型的なダブルスタンダード野郎だったようです。

私、ダブルスタンダードな人も生理的にダメなので、もう本当にダメダメでした。我がことながら、なんでこんな男性と付き合ってたんだろ??

彼は5歳以上年上の社会人で、私が博士課程の学生だったということもあってか、

「お前は本当に世間知らずだから、俺がしっかり躾けてやらなきゃいけないと思ってる」

なんてドヤ顔で言われたこともありましたが、その、悦に入っている様子が本当に気持ち悪いナルシストって感じで、YouTubeにアップしたら結構ウケるんじゃないかしら?

何かにつけて、

「昔付き合った女は、俺がきちんと叱ってやった事を感謝していた」

なんてほざいていましたが、その彼女も感謝しているふりして上手いこと逃げたんじゃないの~?結局別れてるんだし。

この彼、結婚願望が強く、事あるごとに

「そろそろ親に合わせて欲しい」

と言って来ましたが、冗談じゃない。親に会わせるどころか、こんな男と付き合ってるなんて、恥ずかしくてとてもじゃないけど言えないわ。

他にも、交際中に

「弟が年上の女と付き合ってるから、家族会議を開いて別れさせなければいけない」

なんてセリフも聞かされましたが、突っ込みどころが満載過ぎて、突っ込むことすらできませんでした。しかも年上といっても、たかだか2つ上でした。

女が年上ではいかんのか?家族会議で別れさせるって、なんじゃそりゃ?

結局3カ月で私からお別れしたのですが、別れた後に私の行きつけのバーに行って店員さんに私の悪口をグダグダ言ったり、共通の知人に私がどんなに最低な女であるか、フラれたのではなく、自分がフッたのだ、と吹聴しまわっていたようです。

オエー、気持ち悪っ!!

別れる時に、大声で人をコントロールしようとするような人物に対して好意が持てないと伝えたところ、

「普通の女はオレみたいな男らしい男が好きなんだけど、お前は本当に変わってるな」

と、心底ビックリしたように言われ、私も心底ビックリしました。男らしさってなんだろ~?

リケ女2号の私見に満ちたひとりごと

いや~、こうして振り返ると、ろくな恋愛してこなかったな、と自分でも思います

夫との場合を除き、良い恋愛だったな、と思い出すような恋愛は一度もありませんでした。

単純に、若い頃は男を見る目が無かったという事でしょう。

それでも良いのです。

男を見る目なんて、色んな経験を積んで培えば良いのですから。

それに、どんな恋愛遍歴を辿ったとしても、

最終的に、一緒にいて自分が心から安らげる、ただ一人の人に出会えれば良いのですから。

渦中にある時は辛い思いをしたり、傷付いたりもしたけれど、これらの経験を通してとても大切な事を学びました。

それは、

相性の良い相手には、滅多に出会えるもんじゃない

ということです。

たまに、恋愛中の方が「もっと良い人がいるかもしれない」と言っているのを耳にしますが、 夫を除き、“良い”と思う相手とすら出会えなかった私からすれば、相手のことを“良い”と思えただけで儲けものだと考えます。

“もっと良い相手がいるかもしれない” なんて幻想だ

と気付けただけで、彼らと付き合った甲斐があったというものです。

みんな、私を成長させてくれてありがとう!

なお、本編の登場人物はみんな、その後結婚し、今では既婚者です(もう離婚しているかもしれないけど)。

浮気しまくり下半身ルーズ男と結婚した女性は、彼と付き合い始める時に、

「私は男の浮気は気にならない。彼に浮気をするな、と言う事は、赤ん坊に泣くなって言うようなものだ」

なんて男前な発言をしていて、ビックリさせられました。

実際に、下半身ルーズ男はこの彼女との交際中にも浮気を繰り返し、それでも2人は結婚して2児を儲けました。

という事は、彼女は本当に伴侶の浮気が気にならないタイプの女性だったのでしょう(心中穏やかでない可能性も否定出来ませんが)。

つまるところ、良い男であるとかダメンズであるとかではなく、相性の問題なのかもしれませんね。

自分にとって良い男が万人にとっても良い男であるとは限らないし、逆もまた然りである、と。

私は浮気性の男性は伴侶にしたくないけれど、甲斐性があってステキ!と思う女性もいるかもしれない。

私は共働きであれば家事を分担したいけれど、夫に家事をさせるなんてとんでもない!と思う女性もいるかもしれない。

私は事あるごとに声を荒げるような男性は心底軽蔑しちゃうけれど、男らしくてステキ!と思う女性もいるかもしれない。

私は夫が素っ裸で夕食を食べていても全く気にならないけど、夫が常にスッポンポンだなんて生理的に無理!と思う女性もいるかもしれない。

もちろん、夫は私を好きでいてくれるけれど、私の事を生理的に無理!と思う男性もいることでしょう。

人生における他の事柄と同様に、恋愛もやってみなければ分からないことが多々あります。

自分が一緒にいて 居心地が良い/悪い と感じる相手はどんな人物か

自分にとって相性の 良い相手/悪い相手 とはどんな人物か

それを知るためにも、独身の間は

色んな人と付き合って、たくさん恋愛をすることが大切

だと思います。

ダメンズとの恋愛経験にも、それなりに良い事があります。

浮気をされた時の辛さを知ったことで、浮気をしない男性に対し、それが当然ではなく、有難いと思えるようになりました。

何かにつけて大声を出す男性と一緒に過ごす居心地の悪さを知ったことで、大声を出さない男性に対し、それが普通なのではなく、穏やかで素敵な人だ、と思えるようになりました。

それがどんな内容であれ、出来る間にたくさん恋をした方が良いですよ!!

 


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