前回に引き続き、就活の話です。
今回は、ポスドクの頃、民間企業への就活をした中でも、スタートアップ企業、への就活について書いていきます。
まず、就活を始めようとして行ったことは、中途採用を専門とするリクルート会社への登録でした。。それとは別に、JREC-INなど、アカデミックな公募専門のサイトにも登録して随時公募情報を見ていました。
そんな中で目に着いたのは、JREC-INに乗ったスタートアップ企業の社員の公募です。業務内容がアカデミックな、挑戦的な内容で興味を持ったので、とりあえず業績や履歴書だけでもすぐに準備して送ったのです。
でも、その就活はとても後味悪いものになりました。結論を言いますと、プレゼン面接まで行いに本社に出向いたのですが、終わった後には、あなたにはこれ以上の用無し、とでも言うようなあからさまな対応を、社長にされてしまいました。
ほぼ初対面の人に会いにいき、そんな対応をされることはほとんどなかったせいか。薄ら笑いを浮かべた社長に「ありがとうございました~」というおどけた挨拶と共にドアを閉目られた時には、その対応にびっくりしてしまいました(ちなみに社長は、私よりずっとキャリアのあるお偉い研究者さんです😑)。
実はその面接に先立ち、私はスタートアップ企業を立ち上げている友人に、スタートアップへの就活について相談にのってもらっていました。そして友人にはその企業を受けることを、お勧めされませんでした。
友人に公募案内を見せたところ、指摘された点は
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- 公募案内に、給料の表示がない
- 社長が、研究機関の研究員や特任のスタッフとして一応席を置き、併任されている
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以上の点は気をつけたほうがいいポイントなので、受けたとしてもブラックな可能性が高い、と言われました。2は、社長が大学でのポジションを保険として残してある印象があって、あまり良くないと。また、1は、給料は表示すべきだと、同じベンチャー企業としては考えるそうです。
結局は、そこに所属するチャンスは得られませんでしたが、会社訪問してすぐ、ここで働くのは辛いかもしれない😨、と私自身も感じていました。会社には、社長と、10名ほどのスタッフがいました。その社員さんの一人は、社長と昔からの知り合いのようで、社長と身内のような親しげな雰囲気を醸していました。雰囲気が独特で、同僚や社長と仲良くなれなかったらきついだろうなと思っていました💦。
さらには、社長からのメールがフレンドリーなことが気になっていました。
友人にも話したところ、
スタートアップ企業を教育する、とあるセミナープログラムでは、社員に対しフレンドリーなメールを推奨しているということでした。
しかし、大学や研究機関にしか在籍したことのないような私ですら、ガチガチの硬いメールで外部の人や所内の人と連絡を取り合うのです。仕事上、スタートアップ企業所属の方とも、やりとりをすることがありますが、彼らとも真面目なメールを送り合います。
なので、初対面の私に、お偉い先生でもある社長から、あまりにフレンドリーなメールが来たときは、びっくりしました。
やっぱり、スタートアップ企業は独特でした。私には就職することは叶いませんでしたが、その会社や友人がやっているベンチャー企業を見ていると、大学にはない軽やかな組織で研究の最先端に挑戦できるようなグループという先進的な印象を受けます。ハマったら、やりがいがあって、楽しいだろうな、と思いますし、友人がやっている企業には学生にも勧めたいくらいなものです。いい選択肢だと思いますが、、狭い組織だからこそ、トップに立つ人の印象やグループの印象って大事だと思いました。スタートアップ企業への就活は、私には、後味の悪い印象がついてしまいました。
でも、この就活は勉強になりました。
私自身は、もしかすると、研究者として小馬鹿にされたかもしれないですが(間違いなくそんな対応でしたが😑)、刺激的な異文化交流でした。仕事で今計画していることにもつながっています。
そして、久しぶりに嫌な思いをしたことで、自分の態度を振り返るきっかけにもなりました。どんな立場にあっても、ずっと謙虚に、他人に敬意を払う気持ちを忘れずにいたいと思いました。
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