私は小さい頃から大学で研究者になることを夢見ていました。
そのため、民間企業への就職のことなど何も考えずに学部生時代を過ごし、なんの疑問もなく修士課程、博士課程と進学し、博士号を取得してからもそのままポス毒としての道に進みました。
私は小さい頃から大学で研究者になることを夢見ていました。
そのため、民間企業への就職のことなど何も考えずに学部生時代を過ごし、なんの疑問もなく修士課程、博士課程と進学し、博士号を取得してからもそのままポス毒としての道に進みました。
私が現役の研究者だった頃、他の研究者さん達と同様に、アカデミックポストへの着任を目指して公募に応募する毎日を送っていました。
そして、ある大学での公募で落ちた時、研究者として生きていこうとする私を支えていた何かがポッキリ折れてしまいました。
私の周りには、大学や研究機関の研究者から一般企業の会社員に転身した友人が複数名います。
数年前、ポスドクの友人知人が複数名、突然、研究を辞めてしまった時期がありました。彼らがやめた一年後くらいに、その事実を知ったのですが、当時は日本の転職・就職市場は活気付いていた頃でした。ポスドクを続けるよりも会社で働く方が給料がいいことを知り、辞めていった人もいたかもしれません。私は、その中に、私が憧れを持って追いかけていた先輩がいたことに愕然としました。
その衝撃は、この業界に見切りをつけようかと悩むほどのものでした。
どうして大学院進学を選択したんですか?と、たまに、学生や、後輩、周りの研究者にも聞かれます。
私の答えは単純で、もっと勉強したかった、という理由だったり、自分の研究の先を見てみたかった、という気持ちが強くて大学院に進学しました。
私は、進路を選択する際、本当にやりたいこと、に忠実に人生を選んできました。
そんな風に、思い切りよく一番やりたいことを選んできた背景には、10代と20代の狭間に経験した体調不良がありました。
人から“メンタル最強” などと言われ、実際、色々な困難を前向きな姿勢でやり過ごしてきた私だけど、最近、毎日鬱々と過ごしています。
でも、これまでの人生を振り返ってみれば、研究室の嫌な先輩にいびられて3ヶ月引きこもった時とか、もっと酷い状況もたくさんあったはず。
なのに、今はなんだかとても辛いんです、、、
本気でアカデミックポスト(アカポス)への着任を目指すなら、
出身者のアカポス就職率が高い研究室で博士を取得する
のも良い方法です。
残念ながら、私はこのことに博士を取得して何年も経つまで気付きませんでした。 続きを読む アカポスに就くための研究室選び
私は一応研究機関に勤めている研究者の端くれですが、そんな私も、コロナ騒動が深刻化してからの数ヶ月間の間、web授業の開催に関わりました。
私が関わったweb授業は、zoomやteamsといった遠隔会議システムを使う授業ではなく、受講者に動画を見せる形式にしていました。あるテーマについてまとめた資料を見せつつ、それを解説した動画を取り、受講者にみてもらうものです。こうした動画の作り方は人それぞれだそうで、
前回に引き続き、30代後半で研究職を辞して民間企業に転職したけど、転職してどうだったか?というお話です。
前回は、研究職から民間企業に転職して何がそんなに良かったのか?について書きました。
今回はその反対の、転職前のほうが良かったな、転職したらこんな風になっちゃってちょっと残念だな、ということについて書きます。
私は、30代後半で、アカデミア(学問や研究に専念する人たちが過ごす世界)から、民間企業に転職しました。
全く畑の違う業界への転職だったこともあり、研究者仲間からも、現在の職場の同僚からも、
「結局のところ、転職して良かったの?良くなかったの?」
という質問を良くされます。