私は小さい頃から大学で研究者になることを夢見ていました。
そのため、民間企業への就職のことなど何も考えずに学部生時代を過ごし、なんの疑問もなく修士課程、博士課程と進学し、博士号を取得してからもそのままポス毒としての道に進みました。
私は小さい頃から大学で研究者になることを夢見ていました。
そのため、民間企業への就職のことなど何も考えずに学部生時代を過ごし、なんの疑問もなく修士課程、博士課程と進学し、博士号を取得してからもそのままポス毒としての道に進みました。
私の周りには、大学や研究機関の研究者から一般企業の会社員に転身した友人が複数名います。
数年前、ポスドクの友人知人が複数名、突然、研究を辞めてしまった時期がありました。彼らがやめた一年後くらいに、その事実を知ったのですが、当時は日本の転職・就職市場は活気付いていた頃でした。ポスドクを続けるよりも会社で働く方が給料がいいことを知り、辞めていった人もいたかもしれません。私は、その中に、私が憧れを持って追いかけていた先輩がいたことに愕然としました。
その衝撃は、この業界に見切りをつけようかと悩むほどのものでした。
私は30代後半で大学のポス毒を辞め、民間企業に転職しました。
転職した時の周囲(研究業界)の反応は、
と、好意的な反応も否定的な反応もありました。
そんな中でも特に印象深かった、現役の頃は全く関わりがなく、引退後初めて話した大御所の先生に、研究を辞めるなんて全くけしからん!と苦言を頂いたエピソードを紹介します。